殺意と炎天下の純情

吐いて捨てるほどの

洗い晒し

 

自分に無いものを持つ人を羨ましいと思う反面、

全く羨ましいとも思ってないというのが僕の悪いところである

賭けなければ当たらないが、当てるために賭けるというのは些か愚かである

僕にとってはそうであるだけで、そうではないことも理解している

一切合切の可能性を見棄ててみる

祈りが願いに、願いが願望に成り果てる様を見て君はどう思うのだろう

醜悪な匂いが辺りに拡がる様を

僕にはそれが耐えられない

君は強くて、僕は弱いから

時々、たったひとつのコップを洗うことができなくなる

それはいつも思ったより長く続いて、

ある日忽然と姿を消す、何事も無かったように