殺意と炎天下の純情

吐いて捨てるほどの

2023-01-01から1年間の記事一覧

雑記

冬ってけっこう忙しい 夏の暑さに負けただらしない僕が残したやり残しを全部、年が明けるまでにやらないといけない 部屋を片付けて、窓を拭いて、シーツを替えないといけない 幾度となく季節が廻って、時間が過ぎて、 幽霊のように生きていた頃の記憶がすっ…

人に自分のことを話す時、 うまくできなくてつい笑ってしまう 自分を茶化しているのが自分自身 静かにゆっくり話したくても 大きな声で笑って誤魔化している だって、静かにゆっくり話したら みんな僕のこと心配する 静かにゆっくり話を聞いてくれてしまう …

Gardenia to safflower

夕暮れの空がメロン色の日 家に帰る道がとても静かで 静かに蝉が喚いていて 気温はもうそこそこに落ちついていて 小さな頃に体感したあの夏そのものだった その日の記憶と違うのは今僕が仕事帰りで 煙草を吸いながらこれを書いていて 目線が高くなったこと …

海豚の夢

渋谷のお気に入りの喫茶店が無くなったことが 途端に、胸が苦しくなるほど悲しくなった もう3年も前のことだった あの時抱えた感情にやっと 身体が追いついたのかもしれない 僕たちには、失われていくひとつずつを 失うことそれだけをひとつひとつ確かめて …

気まぐれ、過ち

御守りみたいな曲がイヤホンから流れてくる 僕は帰りの電車を乗り過ごしているところだった すっかり日が暮れた勝手のわからない駅のホームで、虫みたいにゴミが浮遊する やたらと、落ち着いた空気が、 ある種の居心地の悪さを作り上げていた 蛍光灯が近くて…

涙と共に苦しそうに声を吐き出すことに合わせて雨が降り始める 僕たちはずっと哀れで美しかった 全ての身体が柔らかくなってしまった獅子の様で 金色の立髪がマリーゴールドのように腑抜けている 愛しているということ 急に雨が降り出した時に、君は傘を持っ…

己の身を投獄し、安堵した心地でいるとき 僕は僕自身を浅はかで愚かだと認識していて 人は僕を憐れな目で眺めている 石壁の部屋は冷たくて居心地が良かった 人と会話もしくは対話するということは 僕にとって僕を言葉という方法で具現化するための必要なこと…

春泥

グロテスクで、恥ずかしくて、気色悪くて異臭がする 生きることって多分、大概そうなのかもしれない 人が、あまりにも多すぎる 多すぎる人が居る 肌の温度も、声も、瞬きも、 全部が違ういのちであることが気持ち悪い 気持ち悪いけど、 きっと尊いものなのか…

春、新しい風が否応なしに吹いている朝の電車で、新しいエネルギーがそこかしこに芽吹いていることに薄々気づきながら、それが目に入らないように突っ伏して寝たふりをしている。毎日。 カサカサになった肌を撫でては溜息を吐き、あと何駅か、あと何分か、腕…