殺意と炎天下の純情

吐いて捨てるほどの

 

 

 

理由なんかないのに辛くなってしまったり 理由なんかないのに悲しくなってしまったり 死にたくなんかないのに死にたいって言っちゃう 生きたくないのに死にたくないって言っちゃう 爪が伸びて 睫毛が抜けて 化粧するたびに自分が上書きされる 落とすたびに自分がひとりいなくなる 唇が荒れて リップクリームが折れて 新しい口紅が似合わなくて それでもご飯は美味しくて でも痩せたくて 鼻が低くて いやなことばっかり見つけちゃって それでも好きだったりして ばかばかしいのにくそまじめで 行きたくない学校 やりたくないバイト たまに帰りたくないお家 カーテンは閉めたままにしておいてほしい 朝が来たら開けるから 眠りたくない今夜も 大切な貴方を貴方が守って 朝が来たら 泣いていいよ 」