2022-03-03 ■ すこしくすぐったい風が吹いて、これから芽吹く草木の予感が舞い込んだ 温かい、ってどんな感覚だったかなと思い出して 伸びた爪の先まで花弁をちらつかせている バタバタと過ぎていく時間に ひとときの安らぎがほしくて泣きたい よく聞こえない声がする 耳を塞ぐのに疲れて、 目を瞑るよりも諦めることを知った 自分以外が全部まぶしくて 淀んだ雲にしか笑いかけてもらえない 気がして 育てた花にも目を背かれている 多分