誰かに届いている?
やっぱりどう息をしていても
悲しい記録と記憶が夜の波になり打ちつけます
なんでもうどうでもいいはずのことを考えているんだろう
ずっとついて一緒に回るだけ
思い出さなくなるようになっても
思い出さなくなっただけ
記録にはすべて残る
悲しいこと憎ましいこと諦めたこと
後悔というものはあまりないけど
そういうもので構成されている
何があったとか
どういうことがとか
そうじゃなくて
ただ、ずっと 残っていく
残っていく
残滓 惨死
残ってゆきます