殺意と炎天下の純情

吐いて捨てるほどの

サイド

 

 

気づけば季節は変わったようなふうに

夕暮れの惑わいが髪の黒い部分に刺さって抜けない

指紋の付いたメガネ

見えないように 見ないように

翳って移ろった校舎の非常灯

なんだって そうだって

などをして息をしている

していた アップデートをしていない

過ぎてしまうことに叫んで 割いて

ただの ただ そうしていた