殺意と炎天下の純情

吐いて捨てるほどの

心身深々駸駸

 

 

着々と陽気が侵食してきている

ものすごく沈んでいる

家に地下室はないし どろどろのソファもない

淡々と 一個ずつ 割れていく

思考は滞った 稀に見る嫌悪感

 

気づきました 昼間より 夜のほうが上を見上げています

空が綺麗なんです 真っ黒で きらきらしていて

 

髪を切ろうと思った

いつも、なにかが停滞し始めると髪を切りたいと思っている気がした

濾過して滑らかに出来ない粗粗とした衝動

布にくるんでも突き抜けて手に刺さる針

綺麗に整えた爪で 全部引き裂いてやりたかった

 

メロン

 

クリームソーダに八当たる無常

引っ繰り返した灰皿が水滴に濡れて

机が汚れた