殺意と炎天下の純情

吐いて捨てるほどの

 

 

先日、友人たちと海へ行った

 

ふらっと観に行くことはあっても、

本気で遊ぶことなんて、今はもう無いみたいな記憶の中にほんのり、あるような気がするくらい遠い思い出

 

いざ着いてみると、明らかに自分が「外で遊ばない人」の風貌をしていて、浮いているような気がして少し恥ずかしかった

 

 

海に潜っても海に触れられた気がしなかった

海塩なのか鼻水なのか涙なのかもうわからないほどぐしゃぐしゃになった

いつかなりたい海そのものに、文字通り溺れたのに

寄せて返す波が私を拒んでいるみたいで

それが少し嬉しかった

 

私なんかを受け入れないでほしい

人間になってしまった私を受け入れないでほしい 美味しくないから

 

この波に呑まれたら死ぬんだって思いながら

それが1番贅沢かもしれないなんて思った

 

いろんなことの楽しみ方を知っている友人がいることがありがたいと思った

1人じゃできないから